知らずに使ってない?髪と頭皮に負担をかけるシャンプー成分ランキング

シャンプーの悪い成分ってあるの?
使ってはいけないシャンプーが知りたい!
この記事では、使ってはいけないシャンプーと髪と頭皮に悪い成分について解説します。主要な洗浄成分の特徴や働きを分かりやすく説明し、安全な市販シャンプーもご紹介します。
あなたの髪質に合った理想のシャンプーが見つかるはず。是非、参考にしてください。
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髪と頭皮に“負担をかける”シャンプーとは?

髪と頭皮に“負担をかける”シャンプーとは、
- 髪や肌と相性が悪いシャンプー
- 刺激成分を配合しているシャンプー
のことです。
髪や肌と相性が悪いシャンプー
髪や肌と相性が悪い例
| 肌質 | 相性の悪いシャンプー |
|---|---|
| 乾燥肌 | 強い洗浄力のシャンプー |
| 脂性肌 | 弱い洗浄力のシャンプー |
乾燥肌が強い洗浄力のシャンプーを使うと、乾燥が原因で「バリア機能の低下」や「ターンオーバーの乱れ」でフケ・かゆみなどの頭皮トラブルを引き起こすことも。
このようなことを防ぐには、自分の肌質や髪質を把握することが大切です。
刺激成分を配合しているシャンプー
頭皮と髪に刺激となる成分を配合したシャンプーはおすすめしません。
刺激成分の例
- 強すぎる洗浄成分/界面活性剤
- カチオン界面活性剤
- タール系着色料
- 防腐剤
これらの成分について、次の項目で詳しく解説します。
知らずに使ってるかも?注意したいシャンプー成分ランキング

髪と頭皮に悪い、刺激となる成分について解説していきます。
シャンプーを選ぶ時の参考にしてくださいね。
①強すぎる洗浄成分/界面活性剤

強すぎる洗浄成分は、脱脂力も強く地肌の乾燥を招き、乾燥肌の方が使うと頭皮トラブルを引き起こすことがあります。
また、肌への刺激性もあるので敏感肌の方には不向きです。
頭皮だけでなく髪も乾燥し、毛先のパサつき・ゴワつきがでやすくなります。
敏感肌が避けたい洗浄力が強い洗浄成分
| 洗浄成分の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 石けん系 | 洗浄力・脱脂力が強い 洗い上がりのきしみがでやすい |
| 硫酸系 | 高い洗浄力で起泡性に優れている 皮膚刺激性がある |
| オレフィン系 | 高い洗浄力で起泡性に優れている 皮膚刺激性がある 硫酸系の代替成分として使われることが多い |
石けん系
洗浄力が強く脱脂力も高いため、髪と頭皮が乾燥するので乾燥肌、アトピー肌には不向きです。
また、洗い上がりの髪がきしみやすく、パサつきゴワつきやすいので使いこなすのが非常に難しい洗浄成分です。
石けん系の洗浄成分
- 石けん素地
- カリ石けん素地
- ラウリン酸、ラウリン酸Na、ラウリン酸K
- ステアリン酸、ステアリン酸Na、ステアリン酸K
- オレイン酸、オレイン酸Na、オレイン酸K
硫酸系
洗浄力と泡立ちが強い高級アルコール系。
使用感の良い洗剤ですが、脱脂力が強く、乾燥を引き起こしやすい。敏感肌の方には刺激になることがあります。
特に、ラウリル硫酸Naは刺激になりやすく、残留性も高いので注意が必要です。(最近の商品には利用されなくなっているが、海外ブランドには利用されることも。)
高級アルコール系の洗浄成分
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
洗浄力が強いということは、ヘアカラーの色持ちやパーマの持ちが悪くなります。ヘアデザインを楽しむ方には不向きなシャンプーです。
また、頭皮トラブル(フケ・かゆみなど)の原因になることもあるので、薄毛や抜け毛に悩んでいる人は使わないようにしましょう。
オレフィン系
硫酸系の代替成分として、市販シャンプーやサロンシャンプーに利用されることの多くなったオレフィン(c14-16)スルホン酸na。
ラウレス硫酸系と洗浄力は同等といわれています。敏感肌、乾燥肌の方は注意しましょう。
オレフィン系の洗浄成分
- オレフィン(c12-14)スルホン酸na
- オレフィン(c14-16)スルホン酸na
②カチオン界面活性剤

カチオン界面活性剤は、静電気を防ぐ効果があり、髪に滑らかさを出してくれる成分で、トリートメントに配合されることの多い成分です。
しかし、肌への刺激性があり、ラウレス硫酸Naの何倍もの刺激があるといわれます。
トリートメントの場合、頭皮につけなければ良いだけの話ですが、シャンプーに配合されている場合はそうはいきません。
シャンプーは頭皮も洗うため、必ず頭皮についてしまいます。特に肌の弱い人は絶対に避けるべきシャンプーの成分です。
カチオン界面活性剤の成分例
- セトリモニウムクロリド
- ステアルトリモニウムクロリド
- ベヘントリモニウムクロリド
- ベヘントリモニウムメトサルフェート
- ジステアリルジモニウムクロリド
- クオタニウム-18
- ベンザルコニウムクロリド
③タール系着色料

シャンプーに色を付けて美しく見せる着色料。
酸化鉄や酸化チタンと石炭や石油系の原料から化学合成でつくられるタール色素の中には、皮膚障害やアレルギーを起こす危険性があるとされています。
タール色素は、「赤色+数字」「青色+数字」など、「色+数字」で表示名が決められています。成分表を良くみればすぐに認識できるはずです。
タール系着色料の成分例
- 青色○号
- 赤色○号
④防腐剤

シャンプーの品質を維持するために配合される防腐剤。細菌やカビ増殖、腐敗を防ぐ役割があります。
防腐剤で使われるパラベンやフェノキシエタノールなどは、刺激を感じる人もいます。
敏感肌の方、頭皮トラブル(フケ、かゆみ、赤み)がある方は避けた方が良いかもしれません。
ちなみに、無添加シャンプーなどでパラベンフリーとかかれたシャンプーの中には、フェノキシエタノールが配合されていることがあります。
「〜無添加」、「〜フリー」と記載されていても、売り文句を鵜呑みにせず、成分表示をよく見ることが大切です。
シャンプーに使われる防腐剤
- メチルパラベン
- エチルパラベン
- フェノキシエタノール
- 安息香酸
- 安息香酸Na
- サリチル酸
- サリチル酸Na
- ソルビン酸
- ソルビン酸K
イソチアゾリノン系の防腐剤

パラベンの代替品としてイソチアゾリノン系防腐剤が使用される商品がありますが、イソチアゾリノン系防腐剤で頭皮の湿疹やかゆみなどのアレルギー反応がでる方が増えているとそうです。
イソチアゾリノン系の防腐剤もチェックしておきましょう。
イソチアゾリノン系の防腐剤
- メチルイソチアゾリノン
- メチルクロロイソチアゾリノン
- オクチルイソチアゾリノン
界面活性剤とは?【シャンプーの洗浄成分】
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせる作用をする成分の総称です。
水だけでは落ちない、頭皮の皮脂やスタイリング剤などの汚れを落とす働きをします。
界面活性剤が汚れを落とすしくみ

- 界面活性剤が油汚れに浸透吸着する。
- 油汚れを水に引き出す。
- 油汚れを取り囲み、水中に分散。すすげば、洗いながされる。
シャンプーに使われる界面活性剤には、洗浄力が強いものから弱いものまで様々です。
次の章では、代表的な界面活性剤の種類を紹介します。
洗浄成分・界面活性剤の種類と一覧表
| 分類 | 種類 | 系統 | 成分名称の例 |
|---|---|---|---|
| 陰イオン界面活性剤 | アミノ酸系 | グルタミン酸系 | ココイルグルタミン酸Na ココイルグルタミン酸2Na |
| アラニン系 | ラウロイルメチルアラニンNa | ||
| グリシン系 | ココイルグリシンK | ||
| サルコシン系 | ラウロイルサルコシンNa ラウロイルサルコシンTEA | ||
| アスパラギン酸系 | ラウロイルアスパラギン酸Na | ||
| タウリン系 | ココイルメチルタウリンNa | ||
| 加水分解タンパク系 | ココイル加水分解コラーゲンNa ラウロイル加水分解シルクNa | ||
| 石けん系 | 石けん素地・カリ石けん素地 | ||
| カルボン酸系 | ラウレス-4カルボン酸Na ラウレス-11カルボン酸 | ||
| スルホコハク酸系 | スルホコハク酸ラウレス2Na スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na | ||
| 高級アルコール系 | ラウリル硫酸Na ラウレス硫酸Na ラウレス硫酸アンモニウム | ||
| オレフィン系 | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | ||
| 両性イオン界面活性剤 | ベタイン系 | ラウラミドプロピルベタイン コカミドプロピルベタイン ラウリルベタイン パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン | |
| イミダゾリン系 | ココアンホ酢酸Na |
今回は、シャンプーに使われる洗浄成分6つを紹介します。
- アミノ酸系
- 高級アルコール系
- オレフィン系
- 石けん系
- タウリン系
- ベタイン系

洗浄力の強さ、刺激性についてのイメージになります。
それぞれの成分ごとに洗浄力の違いがあるので、頭皮や髪の状態に合わせて自分に合うものを選びましょう。
アミノ酸系
穏やかな洗浄力で洗い上がりはしっとり。泡立ちは控えめで低刺激です。
アミノ酸系洗浄成分には、弱い洗浄成分〜強めの洗浄成分まであります。
グルタミン酸系
弱めの洗浄力で低刺激。泡立ちは控えめで、洗い上がりはしっとり。
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
アラニン系
適度な洗浄力がありつつ低刺激。控えめの泡立ちで、サラサラに仕上がる。
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンTEA
グリシン系
強めの洗浄力で低刺激。泡切れがよく、きしみがでやすいのが特徴で優しい石けんのような使用感。
- ココイルグリシンK
高級アルコール系
強めの洗浄力で泡立ちが良く、洗った時の爽快感があり使用感が良い洗剤ですが、敏感肌には刺激になりやすい特徴があります。
市販シャンプーの洗浄成分として使われることが多い洗剤です。
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
オレフィン系
強めの洗浄力で泡立ちが良い。洗った時に爽快感があり、非常に使用感が良い洗剤ですが、敏感肌には刺激になりやすい特徴があります。
硫酸系(サルフェート系)洗剤の代替成分として近年利用頻度が増えている洗剤。
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
石けん系
洗浄力が高く使用感が良い洗浄成分です。アルカリ性なので、洗浄中に髪がキシキシしたり刺激になることも。
皮脂の洗浄力が高いので乾燥肌・アトピーなどには不向きな場合も。
- 石けん素地
- カリ石けん素地
酸性石けん
石けんと似たような構造・性質を持つ弱酸性の酸性石けんは、高めの洗浄力を持ちながら低刺激という特徴があります。
- ラウレス-4カルボン酸Na
タウリン系
適度な洗浄力があり、非常に低刺激です。
タウリンを原材料にしてつくられた洗浄成分です。(メーカーによってアミノ酸系に分類されることもあり。)
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルタウリンNa
- ココイルメチルタウリンタウリンNa
ベタイン系
マイルドな洗浄力で低刺激な成分です。
ベビーシャンプーやダメージケア用シャンプーなどの主成分として使用されます。他の界面活性剤と一緒に配合すると、洗浄力や刺激性をマイルドにする作用もあります。
- コカミドプロピルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
- ラウリルベタイン
- パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
- ココアンホ酢酸Na
- ミリスタミドプロピルベタイン
成分表の見方とチェックポイント
シャンプーの成分表は、薬事法により化粧品には「全成分表示」が義務づけられています。
容器やパッケージの裏から、その化粧品にどんな成分が配合されているのかを読み取ることができます。
配合量の多い順にすベて記載されています。

シャンプーには、界面活性剤が複数配合されています。
上記の場合、ラウレス硫酸Na(高級アルコール系)をメインに、コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)を混ぜているので、高級アルコール系寄りのシャンプーと判断すると良いでしょう。
界面活性剤が3種類以上配合されている場合、1つめ2つめまでを判断基準にすると良いでしょう。
まとめ|自分に合ったシャンプーを選ぶために
シャンプーを選ぶ際は、髪や頭皮に負担となる成分を避けることが大切です。
成分表示を確認する習慣をつければ、より自分に合ったシャンプーを見つけやすくなります。
気になる成分が含まれていないかをチェックしながら、髪質や頭皮の状態に合った処方を選びましょう。
髪と頭皮に悪い成分をもう一度見たい方は、こちらからチェックできます。
シャンプーの洗浄成分一覧は、こちらからもう一度チェックできますよ。
市販シャンプーのおすすめはこちら

記事の監修者
美容師 下川直人
経歴・詳細はこちら
株式会社LALA 代表 美容師。2006年美容室「SHIMA」に入社。ヘア・スキンケア・メイクを学び、18年にLALAを立ち上げ、化粧品PR企画制作、美容師への教育講習、雑誌撮影ヘアメイクなど活動は多岐に渡る。保有資格:美容師免許
- 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品は監修者が選定したものではありません。当サイトが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
- 本記事で紹介している商品は、髪質や頭皮の状態によって使用感や効果に個人差があります。成分や特徴を確認し、ご自身に合ったものを選んでください。
- 肌や頭皮に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科専門医に相談してください。
- 本記事の掲載情報は作成時点のものです。最新の価格や販売状況については、公式サイトや販売店にてご確認ください。
参考文献:
化粧品Q&A | 日本化粧品工業会


