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美容師の仕事を辞めた理由

やりがいもあって楽しかった美容師の仕事。なぜ辞めたんですか?

美容師を離れてから、よくいただく質問です。

お客様の笑顔をつくるために、毎日練習を重ね、技術を磨き続けた日々。

この仕事が好きだったことに、迷いはありません。

ただ、年齢を重ねるにつれて、ふと立ち止まる瞬間が増えていきました。

「この働き方を、10年後、20年後も続けられるのかな…?」

結婚や出産といったライフイベントを想像すると、その問いは少しずつ現実味を帯びてきます。

好きだけでは越えられなかった壁

美容師は、やりがいの多い仕事です。

それでも、好きだけでは乗り越えられない現実がいくつもありました。

営業前後の準備や練習、休日の撮影。帰宅は深夜になることもしばしば。

予約が詰まれば休憩は減り、売上を維持するプレッシャーは常について回ります。

そして体力の限界を感じたとき、第一線以外のキャリアの道はほとんど見えません。

給料には満足していました。

でも土日祝は休めず、将来子どもを持ったときに育児と両立できるのか不安でした。

「このままでは、私の人生の優先順位が仕事だけになってしまう」

そんな不安が頭から離れませんでした。

もちろん、環境改善を進めているサロンもあります。

しかし、その分練習や撮影の時間を削ることになり、一流を目指すなら結局は多くの時間を仕事に捧げるしかない。そんな現実がありました。

30歳で選んだ新しい道

30歳を迎えたとき、考えました。

「このまま独立を目指すか、それとも全く違う道に進むか」

ノートに書き出した理想の働き方は、たった3つ。

  • 業務時間内で仕事を終え、プライベートも大切にすること
  • 欲しいものを我慢せずに買える収入を得ること
  • 仕事を通じて社会に貢献している実感を持つこと

シンプルですが、今の働き方では難しい。

まわりと同じ価値を同じ方法で提供し続ければ、いずれ価格競争に巻き込まれる。そう考え、転職を決意しました。

新しい働き方をつくる

美容師を辞めたあと、ウェブメディア事業を立ち上げ、今は株式会社LALAとして「パーソナルビューティーコーチング」という新しい事業に取り組んでいます。

ミッションは「自分らしく前向きに生きる女性を増やす」。これはお客様だけでなく、働く仲間、そして自分自身にも向けた言葉です。

私たちが目指す働き方は

  • オーバーワークを前提としないこと
  • プライベートと仕事を両立できる柔軟な環境
  • 美容だけでなくビジネススキルも学べる機会
  • 挑戦と学習を重んじる文化
  • 売上や指名数だけで人の価値を測らないこと


理想を現実にするために

事業構造から、実現できる仕組みを整えていきます。

美容室の「数をこなして利益を上げる」モデルではなく、高単価・高利益率のサービスを採用し、一人のお客様にじっくり向き合える環境をつくります。

そして、業務は時間内に終え、夜や休日はしっかり休む。

仕組みを変えれば、現場の頑張りや気合いだけに頼らなくても、無理のない働き方はちゃんと成立する。

そう信じて、形にしています。


大切にしていきたいこと

美容には、人の人生を前向きに変える力があります。

でも、その価値を届ける側が疲れ切ってしまったら、続けることはできません。

美容師という仕事への誇りと感謝は今も変わりません。

だからこそ、自分や家族との時間も大切にしながら続けられる新しい形をつくりたい。

それが、私が美容師を辞めてまで選んだ、新しい道です。

この記事を書いた人

株式会社LALA 代表取締役 下川直人

美容を通じて、自分らしく前向きに生きる女性を増やす取り組みを続けています。